ウルバンバ渓谷に連なる標高2430mの山の尾根に広がるインカ帝国の遺跡。1911年にイェール大学のハイラム・ビンガムによって発見された。この都市はインカ王パティクチャによって1440年頃に建設され、約1世紀後のスペイン人侵略の際に打ち捨てられたと伝えられている。遺跡下部にはアンデスの農作物が栽培された段々畑があり、上部には神殿や広場、居住区、墓がある。主神殿以外に、太陽の神殿やコンドルの神殿、3つ窓の神殿のほか、「太陽をつなぐもの」という意味のインティワタナ石や儀式の石があることから、宗教都市であったと考えられているが、巨石をどのようにしてこの高地まで運び上げたのかということも含めて、未だ謎が多い。